スタッフ一同、今日も良く働きました。
前回のつづきです。。。歯周病の原因は何でしょう?
歯周病は細菌(歯周病原性細菌)の感染と体の抵抗力(免疫反応)の結果、歯を支えている骨を破壊します。
細菌が直接的に骨を溶かすのではなく、細菌に反応した免疫細胞から指令を受けた破骨細胞(骨を壊す細胞)が自ら骨を壊して行くのです。
しかし免疫細胞は何がきっかけとなって歯周病の細菌に反応するのかはまだわかっていません。
免疫反応によって歯周病は発症するので、免疫力の少ない小さなお子さんは、歯周病の細菌が居ても症状が現れにくいのです。<しかしごくまれにお子さんの歯周病もあります。>
歯周病の細菌がどこから来たのか?や、免疫細胞が何時破骨細胞に指令を出すのか?など、まだ完全には解明されてはいません。
したがって歯周病の細菌が口の中に居ても歯周病の症状が現われない人もいれば、不幸にして20代と言う若さで歯周病になる人もいるのです。
このことから歯周病原性細菌の存在は歯周病か否かには関与しないと言えます。
歯周病原性細菌の存在が歯周病であるとは言えないのなら、歯周病か歯周病でないか?また歯周病なら軽症なのか重症なのか?は何で調べれば良いのでしょう?
次回につづく・・・。
患者さんから頂いた「蓮の花」の写真。