講演会ダブルヘッダー

一昨日の木曜日、学校医を務める南中野中学校で講演をして来ました。

学校側からはふたつの講演を依頼されておりましたが、私と学校の日程が合わず、結局ふたつの講演を同日に開催することとなりました。

 

講演のひとつは「歯周病について」。

これは学校保健委員会という学校保健業務に携わる方々(学校長・副校長、各学校医、学校薬剤師、養護・保健体育教員、管理栄養士、保護者代表等)で構成された委員会での講演。

私の専門がテーマ。。。安心。。。

 

もうひとつの講演は、中学1年生への「むし歯予防のはなし」。

こちらは10年前から行っている恒例の講演会。(恒例とはいえ、プレゼンは毎年進歩させているつもりです。。。)

はじめたきっかけは、当時の養護教員の方から、「むし歯予防の本当を教えてほしい」とのリクエストからでした。

当時はむし歯の予防はなぁに?と尋ねると、100%「歯磨き!」との答えがかえってくる時代でした。

歯磨きは大切ですが、歯医者が歯を磨けと伝えるのはあたりまえで、あまりにも芸が無さすぎる。歯医者じゃなくても出来ることでしょう。

必要なのは、なぜ歯を磨かなければいけないのかを伝えること。そのためにはむし歯はどうやって出来るのかを伝えること。そしてその予防をまとめること。と考えました。

 

このプレゼンを行っていいですか?学校長はじめ関係教員にまずレクチャー。。。準備からのスタートでした。

「目からウロコ。ぜひ話してほしい!」と当時の校長先生から言われたのが昨日の様です。

 

プレゼンは、食べかすとプラークの違い~プラークコントロールの必要性。砂糖の摂取とスティファンカーブ。飲食の回数。唾液の魅力。フッ素の効果。。。これを13歳に理解させるのです。

伝わるの?自己満足では?と思われるかもしれませんが、講演の後は毎回質問の嵐です!

 

その後、教室に帰って感想および質問を書いて頂きます。(これは私からのリクエストです。)その感想と質問は後日私の元へ届けられます。

届いた質問にはひとつひとつ回答して、学校へ戻します。感想は次回のレクチャーの肥しにと反省材料に。

感想からも話しが伝わっているのが実感出来ます。

 

 

保健指導を行うことは歯科医師としての義務です。

それを行うチャンスは多くの歯科医師にあるべきだと思います。

私は30歳代前半で学校歯科医となり、講演活動を始めて10年経過しました。

前任の安藤先生から、「自身の母校である飯野先生に中野一中の学校医を継承したい。」とのお願いから着任したのです。

 

そろそろどなたかにお譲りしても許される時となったのでは。。。

 

 

写真は2010年の講演会。田代前副校長先生のご厚意から。。。

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