それでもタバコを吸いますか?

三月になりました。

様々な会は年度末の監査に入る時期です。

私が副支部長を務める、日本臨床歯周病学会関東支部も先日監事監査会が開催されました。

関東支部執行部が運営する今年度の学会活動が適切になされているか、監事の先生に学会運営の監査頂くのです。

 

今期は関東9大学歯周病学講座との初のコラボレートの企画・運営を行ったり、歯科衛生士セミナーやケースプレゼンテーション会、また市民講演会の開催と沢山の学会活動を行いましたが、お二人の監事の先生からは運営も申し分ないと高い評価を頂くことが出来ました。

 

 

 

監事監査会も終わるころ、私共の席に前神奈川県知事の松沢成文氏が偶然居合わせて、ご挨拶を頂戴しました。

松沢氏は全国で初めて「受動喫煙防止条例」を施行し、海水浴場での喫煙を原則禁煙とする条例改正も行った方です。

平成20年度の厚生労働省の調べでは、日本人の成人の喫煙率は約20%だそうです。

すでに8割の人はタバコを吸いません。

 

喫煙は歯科疾患にも悪影響を与えます。

喫煙は口が乾燥しやすため、むし歯の危険因子となります。

また、喫煙することで、全身の血管が収縮します。

これは歯肉など歯や歯の周りの組織の血管も収縮することとなります。

歯肉の血管が収縮することは、歯周ポケットに生息する歯周病原因菌と血液内の白血球との戦いも不利になります。

歯周病菌との戦いが不利と言うことは、歯周病の危険が増すということになります。

また、喫煙はインプラントや歯周外科手術後の治癒も悪く、欧米では喫煙者へのインプラント治療は拒否することもあるそうです。

 

会には松沢氏からのご挨拶と、氏が日本財団の笹川会長と共に執筆したタイトルの書籍も名刺代わりに頂戴いたしました。

 

私もむかし愛煙家の時代がありましたが、禁煙して良かった!と思った日でした。

 

 

写真は松沢氏の書籍。

 

 

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