第11回 日本大学医療系同窓学術講演会

秋の香り漂う季節になりました。

 

本日は午後の診療をお休みさせて頂き、タイトルの講演会に参加してきました。

患者さんには大変ご迷惑をおかけいたしました。

 

 

第11回を数える日本大学医療系同窓学術講演会。

今回のテーマは癌に関して。

 

2人に1人が癌に罹患し、3人に1人が癌で死亡する現代。

 

そんな医学界にタイムリーな講演会が開催されました。

 

 

 

日本では癌治療に対するプロトコールが確立されているのは肺癌のみだそうです。

肺癌でも有意な効果が期待できるのは外科処置。

次いで分子標的薬の応用。。。

 

肺癌でオペの対応となるのはステージ1と2の一部。

分子標的薬は遺伝子型が合わないと適応外。適応される遺伝子型は小細胞癌以外の肺癌の数パーセント。

それ以外のほとんどの肺癌(腺癌・扁平上皮癌・小細胞癌)は従来通りの抗がん剤の併用療法に頼らざるしかなし。。。

結果的に患者の体力勝負の治療方針となっているのが現状である。

 

 

癌はスキルス性癌やメラノーマなど一部の癌を除いては急激に進行はしない。

ただ初期癌は自覚症状がほとんど認められない。

自覚症状が認められた癌は、進行したステージ癌で外科処置の適応外であるのがほとんどである。

 

癌をオペで対処できるステージで発見するためには検診しか手がない。

 

ぜひ、検診やドッグなり、自身の健康チェックを怠らないで頂きたいと願う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は口腔がん検診の実施を訴えた日本大学松戸歯学部教授の福本先生。

ラグビー部の先輩だったりする。

 

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